2012年7月25日水曜日

神話博しまね

先週末から「神話博しまね」が始まりました。

今年は、日本最古の歴史書である「古事記」編纂1300年目の年にあたり、それを記念してのイベントが多数行われるということです。
私は、島根県には訪れたことがないので、一度ぜひゆっくり行ってみたい場所です。
その際には、「古事記」に描かれた壮大な神話を、その土地の空気に触れながら、神々の息づかいを感じて、朗読したいと思います。

2012年7月24日火曜日

夏の夜


ここのところ比較的涼しい日が続いており、数日前の以上な暑さの後には、過ごしやすいとさえ感じます。
それにしても、夏は夜が短いですね。
日が暮れるのも遅いのに、朝5時には明るくなっています。
お月様の出番がありません。
その短い夏の夜を詠った和歌をご紹介します。

百人一首 三十六番
▼【朗読】「 夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月宿るらむ 」清原深養父



夏の夜は、短いもの。夜になったばかりと思っていると、もう明けてしまう。
月は山の端に隠れる間もなく、雲のどのあたりに宿っているのだろう・・・。


作者清原深養父は、清少納言の曾祖父です。
そういえば、清少納言も「枕草子」で「夏は夜、月のころはさらなり」と記していますね。

2012年7月9日月曜日

織姫と牽牛もきっと・・・

七夕の夜は残念なお天気でしたが、みなさまいかがお過ごしでしたか?

再び引き離されてしまった織姫と牽牛は、きっと「いつかまた必ず一緒になろう」と強く思っていることでしょう。
ちょうどそのような思いを詠った和歌が百人一首にあります。

百人一首 七十七番
▼【朗読】「 瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に逢わむとぞ思ふ 」崇徳院


自分の運命を急流に例えて・・・
川瀬の流れが速いので、岩にせき止められた滝の水は二手に分かれるが、やがて一つになる。今は引き離されている私たちも、いつか再び必ず逢って一緒になろう。

2012年7月6日金曜日

七夕に

明日は七夕ですね。
七夕といえば、織姫と牽牛。一年に一度、七夕にだけ逢える二人。
七夕の夜には、かささぎの群れが、翼を広げて天の川に橋をつくり、織姫を牽牛のいるほうに渡すといいます。


百人一首 六番
▼【朗読】「 かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける 」中納言家持



みなさまは、短冊に願い事をかきましたか?
明日は、天の川と、かささぎの渡せる橋 が見えるお天気でありますように。