2012年9月29日土曜日

恋い慕いながら・・・

前回ご紹介しました和歌「今来むと・・・」は、愛する人を待つ女性の気持ちを詠ったものでしたが、今回は男性が待つ側の和歌を一首。


百人一首 三番
▼【朗読】「 あしひきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかもねむ 」柿本人麻呂


長い秋の夜、あの人を恋い慕いながら、ひとり寂しく寝るのだなあ・・・という意味です。
山鳥は、キジ科の鳥で、雄は長い尾が特徴です。昼間は一緒にいて、夜は離れて眠りにつくことから、独り寝の寂しさを表現されるのに多くの和歌に詠まれています。この歌は、雄の山鳥のことを言っているので、男性側からの待つ気持ちを詠んでいるんですね。

明日は満月、それも中秋の名月ですね。
みなさんは、どなたと月を愛でますか?