2017年6月13日火曜日

心にのこる絵本の力 『ちいさいおうち』

アメリカの作家バージニア・リー・バートンが1942年に発表した絵本『ちいさいおうち』。日本では1954年に岩波書店から刊行されました。

私も、幼い頃読んでいました(^^)
今も子どもたちに人気の絵本です。



その本に再会したのは、まだ娘が幼かった頃の図書館でした。
懐かしくて、嬉しくて、すぐに借りてきました。
でも、何か、どこか、腑に落ちなかったのです。お話も確かに記憶していましたが、何かがしっくりこない、そんな感じでした。
でも、長い時間が経ってしまっていたからかな、と思っていました。

その後も、この絵本を子どもたちや、幼稚園の子たちに読み聞かせをしていました。

そして先日、
国際子ども図書館を訪れた際、年代別の『ちいさいおうち』が展示されていました。
一番古い絵本を手にとったとき、より一層懐かしい感じがしました。私が幼い頃に読んでいたものは、『縦書き・右開き』だったのです。
現在のものは、原作同様『横書き・左開き』なのです。
昔は、日本語は縦書きだったので、それにあわせると、絵の進行方向が変わってしまうために、原画を反転させる必要があったのだそうです。

私にとっては、好きだった絵本だけに、昔の絵の印象が強く心に残っていたのでしょう。だから、30年後に再会した絵本(横書き)が、なんともいえない違和感になっていたのです。
そう気づいたら、涙があふれてきました。
絵本とは、こんなにも、こんなにも、心に残るものなんだ、と。
わかっていたつもりでしたが、
またひとつ、自信をもって絵本の素晴らしさを伝えて行けそうです(^^)

ネットで、原作と、縦書きバージョンと、横書きバージョンのページをご紹介してくれているホームページをみつけましたので、ご紹介いたします。
『あいたくて書房』さま HP

いいですね~(^-^)
いつか伺いたいです🍀